Cave de Oyaji

 

ローヌワイン案内

                                        ローヌ地図に戻る

                   ファイルが大きい為開くのに多少時間がかかります

 

シャトーヌフ・デュ・パプ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葡萄の品種

 

 

 

 

 

 

 

ワイン造り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代の南ローヌ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワインの特徴

 

 

 

 

 

 

 

作柄

 

 

 

 

 

 

 

 

南部ローヌのワイン

 

フランスローヌ地方北部ワインの代表的葡萄品種がシラー(Syrah)とヴィオニエ(Viognier)であった様にローヌ南部のワインにおける代表的品種はグルナッシュ(Grenache)であると言えよう。フランスにおけるワイン法(主に原産地統制名称=A.O.C)ではローヌ地方のワインにおける使用品種は20有余種が許容されているが、何と言ってもこのグルナッシュ種を主要品種として使用するワイナリー(ドメーヌ)がほとんどであるからだ。

 

と言っても、シラーのみで生産する事が多い北部ローヌとは異なりグルナッシュのみでワインを造る事は極めて稀で、たいがいの場合グルナッシュをベースにしてシラー、ムルヴェドル(Mourvedre)、サンソー(Cinsault)、クノワ-ズ(Counoise)、ピクプール(Picpoul)、といった品種を少量ブレンドする醸造家が実に多い。これは赤ワインの場合だけでなく白ワインの品種であるマルサンヌ(Marsanne)、ルーサンヌ(Roussanne)、クレレット(Clairette)などを配合する白ワインを造る場合もグルナッシュ・ブラン種が多く使われる。

 

この様に葡萄品種のブレンドの妙を発揮する手法はボルドー的なワイン造りのコンセプトに近いと言えるだろう。シャトーヌフ・デュ・パプの偉大な造り手であるシャトー・ド・ボーカステルのペラン氏も毎年微妙に配合比率を変えるのは有名だし、中にはグルナッシュ、シラー、ムルヴェドルをほぼ均等に配合し、その年の出来の良い品種を多めに使用する造り手も決して珍しくは無い。ポイヤックのピション・ラランドがカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を年毎に変えるのと思想は同じである。

 

他方、ローヌ南部のワイン造りには伝統的な葡萄の配合比率も存在し、一般によく見かけるコート・デュ・ローヌなどはその多くの銘柄はたいていグルナッシュの比率が70%内外でワインの味のベースとしての役割を果たしている。シラーや他の品種はいわばワインの化粧に使われる訳で、例えばコート・デュ・ヴァントゥーやトリカスタンのテーブルワインの殆どがこの配合比率のワインである。以前は安ワインの代名詞であったこれらのローヌワインも醸造技術や葡萄の栽培における農法の改良と収穫量を抑制する事により生産ワインの品質は稀に見る向上を見せ、がっかりする様な粗悪なワインはなくなりつつある。それと共に消費も拡大の傾向を表して、年々この地域のワインの消費量は増加する傾向である。

 

以前は葡萄生産者の殆どが地元の協同組合を通じて自家生産のワインを出荷したり、或いは樽ごとネゴシアンと呼ばれる大規模なサプライヤーにワインを卸したりする事が多かったのがこの地域のワイン事情だったが、ワインの質の向上と共に生産者の名前を記して販売するドメーヌも多くなった。コート・デュ・ローヌ地区は南部ローヌを殆ど総称する原産地の名称だが、(古くから存在するシャトーヌフ・デュ・パプもこの地域の南部の一地域)現在ではジゴンダス、ヴァケラス、リラック、タヴェル等、徐々に独立するアペラシオンをA.O.C(原産地統制名称ワイン)表記でワインのラヴェルに表記出来るようになり、これからも増加する気配さえ見せるのはこの地域でのワインが店頭上で一般的になり、かつワイン愛好家に広く認知を受けてきているなによりの証拠であろう。

 

ローヌ河流域で造られるワインは赤を主体に白ワインも意外に生産量が多く、ロゼ、発泡性ワイン(ヴァン・ムスー)とバラエティに富み、飲む者を飽きさせない。フランス南部の大陸性気候の下で日中の寒暖の差が激しく、強い日中の太陽光が育む葡萄は良好な夏の気候と収穫時の気まぐれな霜や降雨に妨げられなければ果実味が豊かでくらくらする程のアルコール分を感じ取れる、正に我々に太陽の恵みを実感できるワインをもたらす。

 

コート・デュ・ローヌの赤ワインの一般的な特徴は滑らかな舌触りにふくよかな赤い果実、胡椒、枯れ木の香りで深い色調の赤色、壜詰されて2〜3年以内に飲むワインが殆どだが、秀逸な作柄のワインは時として20年以上の保存がきく。白はやはりふっくらとした質感のボディに南国の果物を連想させる香り、中にはハチミツ、熟した果実を想わせるものもある。少量の生産だが天然甘口ワイン(ヴァン・ド・ナチュレ)を造る地区も有る。

 

注目すべきは1990年代では優良とは言えない前半の作柄の後、(95年を除いて)98年から2000年の作柄は非常に秀逸である事が既に確認されている事だ。醸造して数年で飲むワインが多い地域のワインだからこれは又とないチャンスである。

 

 

Rhone Sud

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャトーヌフ・デュ・パプ 

 

ローヌ河左岸域、アヴィニョン市周辺の広い地域がシャトーヌフ・デュ・パプと言われるアペラシオンである。畑の土壌をよく見ると白くて丸い石ころがごろごろとしていて非常な奇観を呈している。葡萄果が結実するのが地表面に近い為、これらの石ころに燦々と降りかかる南仏の太陽が輻射して果実の完熟に多大な影響を与えるのである。この偉大な太陽と土壌の恵みそのものがシャトーヌフ・デュ・パプのワインにおける最大の特徴である、と言っても過言ではない。ここでは実に多様な葡萄品種が栽培され、赤、白の使用品種は13種類を数える。中でもとりわけ重要で主要な品種は赤ワインではグルナッシュである。その他ブレンドされる品種ではシラー、ムルヴェドル、クノワーズ、カリニヤン、とあり、白ワイン用ではルーサンヌ、マルサンヌ、グルナッシュ・ブラン、が中心である。

 

パプ(CNDP)のワインは古い時代から完熟した葡萄を発酵させ、大古樽(フードル)で樽熟させた醸造法が主流であった。自然の天候や土壌の特性に任せたこの古典的なワイン製法はパプのワインを堪能するには熟成の時間を必要とし、現代のワイン需要にはマッチしにくい面も出たのである。そこで多くのヴィニロン達は最新の醸造技術を取り入れ早くから楽しめるパプを造ろうと試みる。現在では全く同じシャトーやドメーヌから長期熟成型の(古典的)ワインと早飲みタイプのワインと両方造り出す所も多い。

 

シャトーヌフ・デュ・パプのワインにおける最大の特徴は多様な品種をブレンドしてその収穫年で表現出来る最高のワインを醸造する手法であろう。そして天候に恵まれた作柄の年にはしばしば傑出したCuvee(特醸ワイン)が特別に仕込まれる。近年では南部ローヌ地方において89、90、95、98、99、00年がこの良好な作柄年として見られていて、この年代のワインはマニアの間で話題となっている。

 

深い味わいとふくらみ豊かなボディ、特徴的なスパイシーな香りを持つシャトーヌフ・デュ・パプのワインはマニアの心を捉えて離さないが、この地域の葡萄畑は約3200haである。これはコート・デュ・ローヌ南部全体45000haの広さの中では10%にも満たない地域だが、昔からこの地域のワインは南ローヌ出色のワインとして愛されてきた。

 

現在我々が国内で入手できるシャトーヌフ・デュ・パプの銘柄は一体どれ位の種類にのぼるか?は不明だが様々なメディアや情報で評判を勝ち得たワインは大概入手出来ると言っても良いだろう。もちろん未だ知られない当地の職人気質的なワインもこれから紹介されるかもしれないが、ここでは現在入手出来うるパプの銘柄を紹介する上で便宜的にランク付を試みた上で解説しよう。

 

(★はワインメーカーの水準ばかりでなく、希少性、常に話題性豊かなワインを提供するか、そして価格的な面を考慮して付けた)

 

★★★(CNDPを代表する造り手)

シャトー・ド・ボーカステル

シャトー・ラヤス

ドメーヌ・アンリ・ボノー

 

(この格付はあくまで私見なのでご注意いただきたい。そのメーカーが醸造し、市場にワインを送り出す場合の注目度の高さが主な相対的評価基準と言っても差し支えないだろう。その上で、希少性、常に話題性豊かなワインを提供し、ワインの価格的な面を考慮して比較的高額なワインになるものを右側に書き出した。)

 

・シャトー・ド・ボーカステル Ch.de Beaucastel

 

ボーカステルでは実にたいへん多くのワインのネゴシアンビジネスを手がけているが、70haの自社畑から造られるワインこそがその実力を如何なく発揮するワインである。クルセゾン(Courthezon)に所在し、フランソワとジャン・ピエールのペラン兄弟が総てのワイン生産に関わる。毎年生産されるシャトーヌフ・デュ・パプは赤、白ともマニアの注目を一身に集めるが、98年以降続くローヌ良作の話題でひときわクローズアップされてきた。赤はグルナッシュ30%ムルヴェドル30%、シラー10%、クノワーズ10%が伝統的な品種の配合比率で、その年の品種の出来不出来で若干この比率を変動させる事もある。白はルーサンヌ種80%でその他ブール・ブランやグルナッシュ・ブランが配合される。

 

シャトーヌフ・デュ・パプ (赤・白)の他にはクードレ・ド・ボーカステルというワインを生産する。これはコート・デュ・ローヌのAC表記だが、ワインそのものは使用品種等がCNDPと酷似して、これはいわゆるセカンド銘柄の存在である。実際は栽培する畑も異なるが道を隔てて隣接している個所で同一年度の作柄は常に密接な関連を示す。

 

最も重要な関心と興味を我々に常に与え続けるボーカステルのワインはオマージュ・ア・ジャッキー・ペラン Hommage a Jacques Perrin だろう。ペラン家で葡萄作柄の秀逸な年にのみ醸造する文字通りのスペシャル・キュヴェで、1989年から90、94、95、97、98、99と少量だけ造られる。ロバート・パーカーJr氏がどの年のオマージュに100点を与えるか?などと言った話題も多いワインで、確かにローヌワインにおける一つの究極の姿を表すと言っても決して過言ではない。驚くべきはそのセパージュ比率で、殆どの年はムルヴェドル60%使用するのである!(98年だけはグルナッシュ60%)この特別なワインの構成が何を意味するかはきわめて興味深い。残念ながらこの銘柄は市場では高騰する傾向で一部の業者では70000円の高値が出ているほどである。

 

ボーカステルでは白ワインでもスペシャル・キュヴェを生産している。ルーサンヌ・ヴィエイユ・ヴィーニュ Roussanne Vieilles Vignes 樹齢80年以上のルーサンヌ100%で造られる白ワインで、ローヌの白にありがちな軽々しいボディなどは微塵も無く、どっしりとした重厚でなめらかな味わいは素晴らしい。やはり、オマージュ同様生産数が限られ(約5000本)入手はなかなか難しいのが現状である。

 

ボーカステルのワインについては自社のホームページがある。

http://www.beaucastel.com/

たいへん立派でワインの生産年度別のコメントも多く掲載されているのでこちらを参考にされたい。

 

ボーカステルのワインと並んでシャトー・ラヤス(Ch.Rayas)とアンリ・ボノー(Dom.Henri Bonneau)を取り上げたが、これは希少性といった意味合いが強い。ワインそのものも強烈な個性の味わいだが、シャトーヌフ・デュ・パプのワインはどれも高価で古いヴィンテージを探す事は困難なシロモノである。

 

シャトー・ラヤス Chateau Rayas

 

ラヤスのワインでは通常では

・シャトーヌフ・デュ・パプ

・ピニャン CNDP 

2種あるがこのピニャン(Pignan)はラヤスではセカンド的存在のワインとして捉えられている。平素「ラヤス」と言うのはこの場合ファーストのCNDPで、「ピニャン」 と呼んで分けられているのだ。ついでに述べればフォンサレットと言う銘柄はACの分類ではコート・デュ・ローヌでこれも通常のキュベと「キュベ・シラー」というシラー100%のワインと2種ある。白ワインではルーサンヌやマルサンヌをブレンドするCNDPやコート・デュ・ローヌを造るがこちらの方の評価はそれほどでもない。

 

ラヤスと言えば1997年に物故した名物親爺ジャッキー・レイノーが余りに有名人である。先々代から変人で知られる全く独自のスタイルのワインを仕込み続けるシャトーで、パプで栽培される多くの葡萄品種をブレンドする手法では無く、グルナッシュを限りなく100%に近づける配合で樽詰の後、エルヴァージュ(ワインのしつけ)に魔術的な手法を見せる。シラー100%のキュベも造るからこれはシングルヴィンヤードと言って差し支えないだろう。現在は甥のエマニュエル氏が先代の遺徳を引き継ぎワインの品質を保ち続けている。

 

当たり年のラヤスはこの世のものとは思えない逸品で、近年では89、90VTがそうだが、沸き立つ香り、深いガーネット色の色調、ビロードの様な口当たり、いつまでも続きそうな心地よい余韻等、礼賛するには言葉が見つからない程である。最近一部のマニアの間では、後継者のエマニュエル・レイノー氏の手腕に疑問を投げかける向きが多いが実際に彼の手がけたワイン(1997年以降)の評価は定まってはいない。適度な状態で試す事の出来るまでワインが壜熟していない為だが、彼がずっと以前からワインを造り続けているヴァケラス地区シャトー・デ・トゥールの上質なキュベを飲めば洗練された技法の持ち主である事は判別できよう。

 

アンリ・ボノー Dom.Henri Bonneau

 

このワインにこの就いてはその信奉者として自他ともに認識されるロバート・パーカーJr氏の精細なコメントをご覧になる方が宜しい。このワインを市場で見かける事は極めて稀だし、一般的に高額なワインとなっている。

CNDP レゼルヴ・デ・セレスタン

CNDP マリー・ブーリエ(セカンド的存在)

がラインナップだが、単なるヌフパプとしてリリースされるワインも存在する。樽熟成から壜詰されるまで非常な時間と労力をかける造り手として知られるが、現在市場に出まわっているヴィンテージは93、96年ものである。1995VTのセレスタンも出たと思われるがこちらは全く流通市場には現れていない。

 

 

Chateauneuf-du-Pape

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★

Ch.de Beaucastel

Ch.Rayas

Dom.Henri Bonneau

 

 

 

 

 

 

 

Ch.de Beaucastel

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hommage a Jacques

Perrin

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Roussanne VieillesVignes

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Chateau Rayas

 

 

 

Pignan