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ヴァケラスの名人 AOCヴァケラスのワインを知るには以下の3つの醸造家のワインを試すのが最も適切であり、近道でもある。南仏ガリーグの香りをたっぷりと湛えたワインの味わいがなにより雄弁に語るだろう。
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ドメーヌ・ド・ラ・モナルディエール Dom.de la Monardiere
ドメーヌ・ル・サン・デ・カイユー Dom.le Sang des Cailloux
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クリスティアン・ヴァッシュ
モナルディエールの畑
La Revue du Vin de France- Juin 2007 “2006VT5つの成功” |
ヴァケラスのアペラシオンで思い浮かべる銘柄と言えば何であろうか?10年ほど以前、ヴァケラスなどほとんど日本で知られていなかった時には大手のアルヌーやマニアの間ではシャトーラヤスのエマニュエル・レイノーが手がけるシャトー・デ・トゥール、稀にシャルボニエールを見かける事もあった。
この地は南ローヌ渓谷ワイン処の中心に位置し、北にはジゴンダス、南はボーム・ド・ブーニーズ、西は最も深遠なシャトーヌフ・デュ・パプの北端に接している。もちろんグルナッシュ栽培が80%内外の生粋のコート・デュ・ローヌ銘柄を生産する拠点でもある。 現代のヴァケラス村に於けるワイン事情を実際に検証すれば、数ある現地の生産者の中でもサン・デ・カイユーやデ・トゥール、それに今回ご紹介するドメーヌ・ド・ラ・モナルディエールのワイン達が群を抜いた存在と言えるだろう。
モナルディエールの当主クリスティアン・ヴァッシュはヴァケラス村出身だが36歳になって家業の葡萄生産農家を継ぐ。1987年には家族と共にワインの自家醸造(ドメーヌ)を開始した。所有する畑は約20haで平坦な土地の多いこの地域では丘陵地帯に畑を多く所有する。土壌を砂岩質から赤石灰土粘土質とバラエティに富んでいる為、各所で栽培された葡萄をアッサンブラージュする事で複雑で味わい深いワインを造る事が出来る。 クリスティアンが行う日々の農作業では土壌の生態系のバランスを崩さない方針が前提であり、その為にビオの手法や一部ビオディナミ法を取り入れているが、これはあくまでこの土地に合った最善の手法を用いるだけである。 彼の努力の結実は「レ・ヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス」の最新号“2006VTの検証”でも取り上げられ、コート・デュ・ローヌの2006VTにおけるベスト5としてラヤスと共に特集されている事でも明らかであろう。 この秋Cave de Oyajiが絶対の自信を持って推薦する銘柄がこのモナルディエールでもあります。 |
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2004 Vacqueyras Vieilles Vignes / Dom.de la Monardiere 2004 ヴァケラス ヴィエイユ・ヴィーニュ / ドメーヌ・ド・ラ・モナルディエール 750ml ¥3,990 |
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モナルディエールのクリスティアン・ヴァッシュが自信を持ってリリースするヴィエーユ・ヴィーニュ(平均樹齢50年以上)の葡萄を使用したキュベ。 セパージュ比率はグルナッシュ50%、シラー25%、ムルヴェドル25%。畑の多くは黄色粘土質で表面を丸い石が取り囲むなだらかな傾斜地であり、除草剤や化学肥料は一切使わない。収穫の後は選果後、除梗し、18日間のマセラシオンを敢行し18ヶ月の樽熟成をする。これを無清澄、無濾過で瓶詰めするが、作業が丁寧で(貯蔵蔵もたいへん衛生的)液面に全く濁りが生じない。 圧倒する様な果実や濃厚さは感じないがフィネス等ワインの持つべき要素を全て兼ね備える素晴らしくバランスされたワインです。グルナッシュでこんなに透明感の備わる銘柄は他に知らない。 |
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2004 Vacqueyras Reserve des 2 Monardes / Dom.de la Monardiere 2004 ヴァケラス レゼルヴ 2 モナルデ / ドメーヌ・ド・ラ・モナルディエール 750ml ¥3,150 |
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モナルディエールのヴァケラスの最大の特徴は洗練されたボディ、ローヌワインに有りがちな果実のみの主張が突出したインパクトを与えるが乱暴な造りは直に飲む者を飽きさせる、といった性格から乖離している。むしろ飲み飽きないバランスの妙を常に感じさせてくれるのがクリスティアンの類い稀な個性なのだろう。 |
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2005 Vacqueyras “Galejade” Blanc / Dom.de la Monardiere 2005 ヴァケラス “ガルジャード”ブラン / ドメーヌ・ド・ラ・モナルディエール 750ml ¥5,040 |
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ガルジャード“Galejade”とはプロヴァンス方言で「冗談〜」位の意味であろうか。 どうもモナルディエールの当主クリスティアン・ヴァッシュは趣味の領域でこの白ワインを造り上げたのかもしれない。それにしても出来すぎた感がある銘柄ではある。 グルナッシュ・ブランやヴィオニエ、なぞとセパージュ比を挙げるのもなにか野暮である。とにかく飲んで思わず微笑むのは造り手の意図する所なのだろう。それ位素晴らしいパフォーマンスなのである。 この銘柄は本当に趣味で造るワインの域を出ない。生産数はごく僅かでしかないのだから。 試飲してその旨さに驚いて、「こりゃネルトの白(ボーヴェニール)みたいだねぇ」と感想を伝えるとクリスティアンは大笑いしていた。「ほんの冗談で造ったのさ」 これは当店だけのスペシャル・キュベになりそうですね。 |
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クリスティアンとエリック・ブルタン |
モナルディエールのクリスティアン・ヴァッシュとはこの春の渡仏で初めてお会いした。彼のワインは2003VTをインポーターから紹介されてはじめて扱った。その時はこの年の作柄の特異性からか私自身あまり感心できる銘柄とは思えなかったが、現地に赴いて2004VT以降のキュベを試してその思いは払拭された。今はヴァケラスのみならず南ローヌを代表する現代的作家と認識している。 クリスティアンのワインの最大の特徴はエレガントで優しい味わいである事。これは南ローヌのワインを知るファンならば良くお判りの事と思うがローヌの高級ワインのエッセンスでもあるのだ。元より果実味の豊富なローヌワインでは突出した葡萄の味が前面に出てワイン本来求められる食事との相性で選択の幅が狭くなる場合が多いのだが、彼のワインではそんな心配は無用。 どうか今、最大の評価を受けつつあるモナルディエールのワインを体感されたい。そう、すべては飲めば判るのである。 |
ドメーヌ・ル・サン・デ・カイユー Dom.le Sang des Cailloux
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ヴァケラスで最も著名な作り手と言えばサージ・フェリグル氏のサン・デ・カイユーであろう。年々設備投資して立派になった醸造所からリリースされる赤はヴァケラスの2銘柄のみ。それでも毎年彼のワインは内外の高い評価を得ており、地元の多くの生産者からも畏敬の念と親しみやすい風貌などからすこぶる評判が良い。 ワインはもちろん折り紙付きのパフォーマンスである。 |
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2003 Vacqueyras Cuvee de Lopy / Dom.le Sang des Cailloux 2003 ヴァケラス キュベ・ド・ロピイ / ドメーヌ ル・サン・デ・カイユー 750ml ¥5,040 |
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サン・デ・カイユーのワインはヒュー・ジョンソンやロバート・パーカーなどが以前から激賞していた。そんな事情もあってかヴァケラスの地ではサージ・フェリグルの名前は知らぬ者はいない。ワインも毎年その質を抜かりなく向上させていると思う。サン・デ・カイユーの最上キュベがこのキュベ・ド・ロピイである。 ヴァケラスでも最も恵まれたテロワールの畑から生まれるワインです。 (在庫僅少) |
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2002 Vacqueyras Cuvee Doucinello / Dom.le Sang des Cailloux 2002 ヴァケラス キュベ・ドウシネル / ドメーヌ ル・サン・デ・カイユー 750ml ¥3,780 |
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通常のサン・デ・カイユーのワインはこのキュベになる。ドゥシネルは娘さんの名前に由来するが、ワインはなかなかどうしてグルナッシュでも男性的な力強さとフィネスに於ける繊細さとを兼ね備える稀有なワインである。 2002年は南ローヌではダメだろう、と単純に言うのは間違いである事は丁寧な仕事振りのこのワインを試せば理解できよう。素晴らしいコンセントレイションと果実の表現を是非実感されたい。 こちらには若干のムルヴェドルとサンソー種が加わっている。 *輸入元がエドモン・ビュルルと比較した紹介をするがこれはサージに失礼な話である。これはビュルル(パレルーダスなんだろう)など足下にも及ばぬ位偉大なワインである。 |
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シャトー・デ・トゥール Chateau des Tours
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ヴァケラスで孤高の存在がエマニュエル・レイノー率いるシャトー・デ・トゥールである。 シャトーラヤスのオーナーでもある彼が理想とするワインを安価で気軽に楽しめるものとして提供し続けているのだ。彼とワインを巡る会話は本当に楽しい。 |
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2000 Vacqueyras / Chateau des Tours 2000 ヴァケラス / シャトー・デ・トゥール 750ml ¥4,410 |
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1998年作柄のこの銘柄が当地のINAO委員会(ワインの品質調査委員会)でヴァケラス表記を認可しなかった話は余りに有名だ。曰く「(このワインは平均的なヴァケラスとしては違い過ぎる為)酸化している。」と言うものだった。今となっては噴飯物の決着だが、それほど品質が周囲に比べ突出していたからである。 この銘柄に使用される葡萄はグルナッシュ100%で、ラヤスの畑と同様に畑の周囲を潅木に覆われた森林や池が点在する環境に恵まれた箇所から産出するものである。 エマニュエル・レイノーの作風とワインのエルヴァージュ(躾け)のコンセプトから言ってこの辺り200VT位からがデ・トゥールのワインの本領発揮に違いない。 その1998VTも当店で扱ったがタチマチ完売した実績もあるが、2002VTのワインさえ素晴らしいのは、デ・トゥールのヴィンテージ・チャートには「不作」の二文字は存在しないか、とも思えるのである。 |
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Cave de Oyaji