コート・デュ・ローヌ特選銘柄
A.C Cotes du Rhone (コート・デュ・ローヌ)と言うと比較的価格の安価なコストパフォーマンス重視のテーブルワインと相場が決まっていた。しかし、近年に於ける当地のワイン事情は少し様相が変わってきている。ローヌ河畔左右に広がる南部地区の数多くの生産者の中には自己の所有する葡萄畑から選りすぐり、といって良いほどの素晴らしいクオリティを示すワインをスペシャリテとしてリリースする事がある。 そのいずれもがワイン生産農家としてのプライドと技量を傾注して醸造する宝石の様に希少であり、他のアペラシオン、例えばシャトーヌフ・デュ・パプやジゴンダスなどとも全く遜色のないワインを造り出している。 Cave de Oyajiではそんな貴重なスペシャル・キュベを集めてみました。是非ご覧になって下さい。 各銘柄の詳しい解説は ![]() |
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2009 Cotes du Rhone Villages Rasteau Dom. Gourt de Mautens 2009 コート・デュ・ローヌ ヴィラージュ・ラストー ドメーヌ・グール・ド・モーティエンス ラストー村にはグルナッシュ醸造の名人が数多く、このグール・ド・モーティエンスの当主ジェローム・プレシー氏も周囲の作家達からその妥協の無いワイン造りの姿勢が畏敬と信頼の念を持って慕われる人物である。 彼は2003年からワイン醸造のスタイルを一変させた事はあまり知られていないが、それまでの新樽での仕込みを変更して南ローヌで一般的なフードル(大古樽)で熟成させるスタイルとなった。この結果、実にエレガントで親しみやすいワインとなったのだが、これは日頃の丁寧な農作業による葡萄の収穫と経験を積み重ねたワイン醸造のノウハウが如何なく発揮された賜物でもある。 溢れる果実味、冷涼感の中にエキゾチックなアロマを湛えるラストーワインの真のテロワールとも言うべきスタイルを実感出来る逸品と言ってよい。 |
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¥5,600 在庫あり |
2010 Cotes du Rhone Les Quartz / Clos du Caillou 2010 コート・デュ・ローヌ レ・クワルツ / クロ・デュ・カイユー クロ・デュ・カイユーの所有する著名な畑、「レ・クワルツ」はシャトーヌフ・デュ・パプの認証を受けているがこの銘柄はコート・デュ・ローヌ表記ながら同じ名称を与えられている。 実は全く同じアペラシオンのワインであるが以前の畑の所有者がこの箇所にはINAOの係官の検査を拒んだ歴史がある為にコート・デュ・ローヌ表記のままなのだそうだ。土壌と立地は全くシャトーヌフと同様だから他のCdRとは格が違う様にも思えてしまう。 素晴らしく濃密な味わいと深いブーケはまさしくシャトーヌフのそれで価格的に言ってもお値打ちの逸品ではないだろうか。 |
750ml ¥3,800 |
2007Vin de Monsieur La Baron / Ch. de Montfaucon 2007ヴァン・ド・ムッシュ・ル・バロン / シャトー・ド・モンフォコン シャトー・ド・モンフォコンはローヌ南部で古くからワイン醸造に携わる名家。数年前には此処の上級キュベである“バロン・ルイ”(CdR)を扱った事もあります。今回、この醸造所内で1829年当時使用していたオリジナルラベルが発見された事を契機にローヌワインでも古いスタイルを復刻させ、特別なワインとしてリリースする事となりました。 ローヌワイン研究所名誉試験官のルドルフ氏がシャトー・ド・モンフォコンの協力を得て、ローヌ土着品種15種をブレンドし、フレンチオークで12ヶ月間熟成させ、直ちに瓶詰めすると言う古典的な醸造法で造られたのがこのキュベなのです。 使用品種:グルナッシュ・ノワール、シラー、サンソー、カリニヤン、クノワーズ、ムルヴェドル、オーバン、アリカント、テンプラニル。又白葡萄のミュスカ、ヴィオニエ、マルサンヌ、クラレット・ブラン、ブール・ブラン、ピクプールも入っております。 ローヌワインフリークにとっては正にコレクターズ・アイテムとも言えるマニアックなワインです! |
750ml ¥5,200 |
2000 Cotes du Rhone Villages Cairanne Cuvee Hommage a Andre Brusset Rouge 2000ラ・キュベ・オマージュ・ア・アンドレ・ブリュッセ / ドメーヌ・ブリュッセ このワインはコート・デュ・ローヌ南部、ケランヌ村の大規模な生産者ブリュッセが 1999年に他界した創始者アンドレのワイン醸造に於ける理想を具現する為に造ら れたボトル。ブリュッセが所有する最良の畑から2000年に収穫された葡萄を剪定 してアッサンブラージュされる。 その構成比率は樹齢80年以上のグルナッシュ55%、ムルヴェドル30%、シラー15 %で、キューブで3割、3年樽で7割を用いて制作する。 数多くの銘柄を発表するブリュッセでもこのワインは正に別格で、最上に位置する 文字通りのフラッグ・シップ的ワインと言えるだろう。 以前このブリュッセを訪れてこのワインに関して質問したが当店でこの銘柄を在庫 している事に大いに驚き、喜んでくれた。飲み頃は少々後であろうが記念碑的なボ トルを扱う事は嬉しい限りである。 |
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750ml ¥7900 在庫あり |
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Cotes du Rhone "La Grande Ourse" Pascal Chalon コート・デュ・ローヌ グラン・ウルス パスカル・シャロン ガレージ・ワインの雄であるパスカル・シャロン君は年々その腕を上げつつあるのは周知の通りである。この数年来本格的なビオ・ディナミ製法に取り組み、葡萄の栽培からワインの醸造まで一貫して一人でこなす。 使用品種はグルナッシュ50%シラー19%ムルヴェドル22%カリニヤン9%とこれまた年々複雑なアッサンブラージュの手法を採っていくのは進化の証ではないだろうか。 「大熊座」と名付けられた銘柄もすっかり日本のファンの方々にも馴染みとなった感があるが、ワインの質は向上している。素晴らしかった2005年作柄に較べ、06はよりバランス傾向を保ったワインとなった。 |
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¥2,700 在庫あり |
2015 Cotes du Rhone Ursa Major / Pascal Chalon 2015 コート・デュ・ローヌ ウルサ・マイヨール / パスカル・シャロン 理想形に近いとされる2015年作柄のウルサ・マイヨールが入荷しました・ データは以下の通り 土壌 粘土石灰質 品種 グルナッシュ100%( 1913年、1920年、1945年、1950年に植えられた古木)区画 チュレット村の平地と丘陵地に位置醸造 100%除梗、破砕、天然酵母のみで醗酵、手作業でかい入れ、ノン・コラージュ、軽くフィルター熟成 円錐台形型の木樽や大樽中樽などの異なる容器で12ヶ月から15ヶ月間熟成 |
2015年 750ml ¥3,800 |
2010 Cotes du Rhone Ursa Major / Pascal Chalon 2010 コート・デュ・ローヌ ウルサ・マイヨール / パスカル・シャロン 極めて小規模でワイン造りを敢行していたパスカル・シャロン氏もこの数年の間に白銘柄に挑戦したり、グラン・ウルスのキュベを樽熟成の時間を短縮したアルコ・ミザールを発表したりと様々な試行錯誤(錯誤は言いすぎであろう)を経ている。 さて、2010年という年は南ローヌ地区では空前のグルナッシュの優良作柄となった模様で、これを機にパスカルも遂に所有する畑の枯木からワインを醸造する事になった。チュレット村の畑に現存する100年〜60年もののグルナッシュを80%、やはり古いカリニヤンを20%入れている。これを100%除梗しヴィエイユ・ヴィーニュらしく15ヶ月フードル(大古樽)で樽熟成させて壜詰め。 2000年以来、パスカルのワインが日本に始めて輸入された時から扱うがこの銘柄は彼にとって一つのメルクマークになるであろう。なにしろ荒々しかったワインが歳を追う毎に大人しくなり09VTではエレガンスまで感じ取れるようになったのだから。 2011年産も入荷しました。 |
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2010年 750ml ¥3,800 |
2003 Cotes du Rhone Le Caillou / Dom.Roche-Audran 2003コート・デュ・ローヌ ル・カイユー / ロッシュ・オードラン ロッシュ・オードランの本拠はヴィサン村近郊だがこの“ル・カイユー”はずっと南のシャトーヌフ・デュ・パプに隣接する自社畑の古いグルナッシュから醸造されている。その意味では当主ヴァンサン・ロシェットのワインとしては異質と言えるかも知れない。 だが元々シャトーヌフに属する箇所からのワインだけに深遠で余韻の深いワインが出来るのだから実に丁寧に醸造している事も伺える。それはグルナッシュの出来如何で発表しない年も出てくる事で理解出来よう。いわばオードランのスペシャル・キュベと言えよう。2003年にリリースされた後、2004年は遂にこの名前では市場に投入されず、秀逸な2005年で再び発売されるに至った。 熟成をも意識したそのスタイルはシャトーヌフそのものを味わうようである。素晴らしく肉厚なボディと果実の印象は飲む者に深い感銘を与えるだろう。 |
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¥4,800 在庫あり 2005年〜09年も同価格で在庫します。 |
2007 Cotes du Rhone“Cesar”Blanc / Roche-Audran 2007 コート・デュ・ローヌ“セザール”白 / ロッシュ・オードラン ロッシュ・オードランの畑を参観した折に緩やかな丘の麓に素人目にも判る品種の違う葡萄が様々に栽培されていた箇所が目に付きちょっと質問をした。オードランのヴァンサン君はいろいろ白葡萄を試しているんだよ、と解説してくれたが中にはヴィオニエもある、と言う事だった。 そのヴィオニエ種が30%、昔から作付けしているグルナッシュ・ブランが70%配合される白が新しくリリースされた。凝り性のヴァンサンはやけに気合の入ったエチケットを用意したものである。 少し価格設定は高いかもしれない。が、ほんの少しの収穫量の葡萄で醸造すれば貴重なローヌの白の値段はこんなものであろう。 |
750ml \3,200 |